起業にあたって、商品やサービスにすべきアイデアはある。
けれども、それをどうやって商品化すればいいのかがわからないという人は多いです。
アイデア自体は素晴らしかったのに、いざ商品にして販売してみると鳴かず飛ばずの売り上げしか上がらなかったという話もよくありますよね。
今回の記事では、あなたの大切なアイデアがそんな悲しいことにならないために、アイデアを商品化するためのとっておきのメソッドをお伝えします。
コンセプト決定の具体的な指標とは
お客様の声が重要な指標となる
新しい商品やサービスを作る際に、アイデアは出たものの、商品化にあたって何を基準にすればいいのか悩む人が多いのです。
アイデアの奇抜性で選ぶのか、利便性で選ぶのか、商品化に到るまでのコストで選ぶのか…。
悩めば悩むほどに泥沼に入ってしまいそうですが、アイデアを商品に繋げるための基準には明確な指標があります。
それは、お客様の声です。
お客様の声から拾うべき3つの指標
市場アンケート>自分の直感
過去に起業で成功した方達の経験談などを読むと「最後は自分の直感でした」と話していらっしゃることがありますね。
そうなのです。自分の直感が出てくるのは、“最後”なのです。
最後の自分の直感が出てくるまでに、すべきことが“お客様の声”の分析であり、市場調査になります。
具体的にどうやって行うかというと、まず手段としては、あなたの中にあるアイデアを公表してみてください。
例えば、アンケートを取り入れてもいいでしょうし、あなたがセミナーなどを主催しているならそこに取り入れてみてもいいでしょう。ディベートを行うのもそのの1つです。
とにかくまずは、お客様にアイデアを露出させてください。
そして、お客様の声を手に入れていただきたいのです。
「集まったお客様の声はどう参考にすればいいのか。」
と、思われたかもしれませんね。
アイデアを商品化するための判断基準は3つあります。
その3つとは
1、「いい!」という人が1割〜2割
2、賛否両論がある
3、実現可能か
の3つです。
具体的に解説しますね。
「いい!」という人が1〜2割
まず、そのアイデアに対して「いい!」とおっしゃってくださるお客様が全体の1割から2割程度であること。
全ての人が「いい!」という商品は、おそらく既に世の中に出ています。
「いい!」という人が多ければ多いほど、他社によって既に商品化されていたり、サービスとして流通している可能性が高いということですね。
そうではなくて、「いい!」という人が1割から2割のアイデアを拾うことによって、ターゲットがピンポイントに絞られた商品やコンテンツ、サービスを提供することが可能になるのです。
賛否両論がある
次に賛否両論があるかどうかを見ていってください。
この賛否両論があるかどうかということは、とても重要なポイントになります。
新しい商品やサービスに対して、批判や反対があるのは当然のことです。
商品化された際に批判や反対によって、商品やサービスの購入を悩む購買層もいるかもしれませんが、これも当たり前のことです。
ですので、アイデアの段階での批判や反対は、改善点への道しるべと考えましょう。
批判や反対が出たアイデアは、それを生かしてどのような改善ができるのかを考えてみてください。
批判が反対が出たアイデアというのは、裏を返せば、それだけ興味が湧くアイデアであるということでもあるのですから。
実現可能かどうか
最後に、実際の商品化にあたって実現可能かどうかをみてください。
これは、お客様の声から拾うというよりも1と2のステップを合格したアイデアに対して、あなたが改めて問う質問になります。
ターゲットが絞られたアイデアであり、批判も反対意見もあり、改善の余地もある…。
そんなアイデアでも、実現の可能性がほぼないようであれば、それを商品化することは困難です。
例えば、生産コストや、実際に使用するにあたっての問題点などについて、改めて考えてみてくださいね。
市場にアイデアを出すための3ステップ
サイクル化することでより良い商品へ
アイデアが絞られたら、今度は実際に市場に出すためのステップについて考えましょう。
市場に出すためのステップは3ステップあります。
1、試作品を作る
2、市場でテストする
3、改善をする
この3つのステップをサイクル化することによって、あなたのアイデアはより良い商品になりますし、消費者に受け入れられるヒット商品・サービスになっていくことができます。
それでは、この3つのアイデアが実際の商品やサービスになるためのステップについて解説していきますね。
試作品を作る
試作品には“お金”も“時間”もかけない!
最初のステップは、試作品を作成することです。
アイデアを絞る段階で出てお客様の声や、意見を集約して試作品を作成しましょう。
ただし、試作品を作る際に気をつけてほしいことが2つあります。
それは、
1、お金をかけない
2、時間をかけない
の2つです。
どうしてかというと、最初からお金や時間をかけてきっちり作り込んでしまうと、修正が効かなくなってしまったり、万が一、最終的に売れなかった場合に大きな赤字になってしまう可能性があるからです。
ですので、試作品の段階では、お金も時間もかけないことを心がけてください。
考えるのは開発の背景や最低限必要なもの
お金も時間もかけずに試作品を作る際に考えていただきたいことがいくつかあります。
その中でもぜひ、考えていただきたいのがストーリーです。
つまり、作ったあなた自身の思いや開発するにあたっての背景を考えていただきたいのです。
他にも、お金と時間をかけずに試作品を作るために考える事項としては、このようなものがあります。
・機能的に最低限必要なもの
・製品化するにあたって最も大事な部分
・決済や集客のシステム
特に、機能的に最低限必要なものや製品化するにあたって最も大事な部分については重要な部分なります。
さらに、決済や集客のシステムについても考えておくといいですね。決済や集客のシステムについては、オンライン上のシステムの使用なども検討してみてもいいでしょう。
これは、オンライン上のシステムを使用することで、コストを削減できる場合が多いからです。
市場でテストをする
使ってもらいたいユーザーに試してもらう
試作品が出来上がったら、次は実際に市場でテストをします。
このときは、「お試しなので、使ってみてください」という、気軽に使える雰囲気で使ってもらうことが大切です。
もっと具体的に言うと、お試しで使ってもらうユーザーを無作為に選んではいけません。
試作品を渡すユーザーは、必ず、あなたが使ってもらいたいユーザーだけに限定しましょう。
なぜならば、あなたが想定していないお客様に使ってもらっても意味がないからです。
あなたが「使ってほしい」ターゲット層以外のお客様が試作品を使用し、意見や感想を言ってくれたとしても、あなたが本当に欲しい情報を得ることは難しいでしょう。
ですので、試作品リサーチを場合は、あなたが「使ってほしい」ターゲット層に使ってもらってください。
改善をする
改善時の着眼点は3つ
あなたが使ってほしいとお客様に試供品をテストしてもらったら、次は市場テストで手に入れた、意見や感想を元に試作品を改善していきます。
市場テストの段階で、改善点が一切ないと言うことはまずあり得ません。
この改善をする段階で、いかに素早く改善点を発見し、実際に改善していくのかはとても重要なことなのです。
改善するにあたっての着眼点は3つあります。
1、お客様は商品のどこに価値を感じたか
2、お客様は商品を本当に必要としているか
3、商品の使用時の問題は何か
それぞれについて詳しく解説しますね。
1、お客様は商品のどこに価値を感じたか
あなたが試作品として提供した商品を、実際に使用したお客様は、あなたの商品のどこに価値を感じたのでしょうか。
「こんなところが良かった」
「こんなところが便利だった」
そんな意見や感想を見つけましょう。
お客様が商品に対して感じた価値を掘り起こしてください。
2、お客様は商品を本当に必要としているか
お客様は、あなたの商品に対して「これは私にとって必要な商品だ」と感じたでしょうか。
言い換えるとこれは、お客様があなたの商品に対して「私の抱えている問題点を解決してくれるのはこれだ」と感じたかどうかということになります。
そもそも、あなたの商品やサービスは、あなたが「このお客様に使ってほしい」と願っている方の問題を解決するための商品です。
それなのに、お客様の問題を感知していなければ全く無意味ですよね。
問題を感知できていないということは、その商品は販売すべきターゲットからずれているということなのです。
3、商品の使用時の問題点は何か
最後に、実際に商品を使ってみたお客様が、「ここは使いづらい」「理解しづらい」と感じた部分を改善していきます。
そうすることで、よりお客様目線に立った商品が出来上がっていくのです。
まとめ
今回は、あなたが作り出したアイデアを商品にしていくステップについてお話ししてきました。
このステップに従って商品を作成することにより、あなたの商品やサービスは世の中にどんどん広がっていきます。
後世にまで残るような商品を作りたいのであれば、ぜひ試してみてくださいね。